FOMCを無事通過した米国市場では、マクロ要因の雇用統計も消費者物価指数(CPI)も現状では然程懸念されていないと思われます。市場参加者の少ない薄商いのなかで、アルゴリズム取引などの素早い動きに乱高下はあるものの様子見のようです。
チャットGPTのオープンAI側のオラクルの債務の拡大、ジェミニ3のグーグル側のブロードコムの利益率の低下などが悪材料視され、ともに株価が大きくブレましたが、AI関連の調整期間ゆえの状況と思われます。今週発表されるマイクロン・テクノロジーの決算をマーケットがどう織り込むか注目です。
昨日の東京市場の大幅安は日経平均寄与度の高い半導体値嵩株が牽引したものではなく、全面的に売られた展開でありました。一昨日と同じぐらいの下落でしたが、内容は全く違い84%の銘柄が下落しておりました。
東京市場も商い面では減少しておりますので、ちょっとしたアルゴリズム取引の影響も大きな株価変動となるようで、合わせて損益通算の売りも下落している銘柄ほど出ていたようです。
既に25日線を下回る日経平均に比べTOPIX優位の展開は続いておりますが、さすがに今週発表される米経済指標よりも、日銀の金融政策決定会合が頭をもたげているようです。
0.25%の利上げは既に織り込んでおりますが、巷言われている通り上田日銀総裁が今後に対してどうコメントするか、マーケットではその一点が注目材料となっております。
参加者が少なくともアルゴリズムは休みませんので、会見によっては即刻反応し株価が乱高下することを懸念しているものと思われます。あくまでも目先の動きと思われ、その先を見れば押したら買いのスタンスでよろしいかと存じます。
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