FOMC前でも基本的に米国市場は引き続き元気ですね。AI関連はバブルだと騒ぐ輩を尻目に、相変わらず稼ぐ力を誇っております。物色対象が広がりAI関連も適度な日柄整理を入れておりますが、それが返って好循環を生んでいるようです。
昨日も、オープンAIに対し優位に立ちつつあるグーグル側のブロードコムはしっかり上昇しておりますし、更に直近話題にはならなかった名門IBMが法人向けAI強化のためにデータ分析に強いコンフルエントを110億ドル(約1.7兆円)で買収するというニュースが伝わりました。
米国市場では日常的にAI、データセンター関連では積極投資の話題が頻繁に伝えられ、この第4次産業革命と言えるAIブームに乗り遅れまいとする企業の姿勢は凄まじいものを感じます。
FOMC前で大きなポジションは取りづらいところですが、個別企業の出す材料にはしっかり資金が向かっている展開が窺えます。
東京市場の年末相場というと掉尾の一振という格言がありますが、最近では掉尾の一振の前に売れるモノを売りたいとの動きがよく見られます。損益通算に加え、年末で一端ケリを付けて新たに出直すという日本人的な発想も手伝いますが、それでも今回はそれ以上に底堅さを感じます。
これは各個別銘柄が抱える材料もさることながら、上場企業が株主を重視する経営に大きく舵を切っている実態が読み取れます。
ここには今年の東証からのガバナンス改革の圧力が見逃せません。今年上場廃止企業は過去最多の123社で、他社による買収が49社、支配株主による買収が27社、MBOが26社、完全子会社化が17社と、企業淘汰の勢いは止まりません。
2026年もこの流れ強まることはあれども後退することはなく、株主重視の企業は好パフォーマンスを届けてくれるものと存じます。
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