米国市場ではFOMC終了後、日本時間の11日午前4時ぐらいに政策金利が発表され、同じく4時半ぐらいにパウエル議長の定例記者会見が行われます。今回の利下げは既に織り込み、市場の注目は来年早々の追加利下げについてデータ次第としつつもハト派、タカ派どちらに傾いているかに移っております。
米国市場の各指数がここまでの高水準での利下げ後の展開は、過去の経験則では好パフォーマンスをたたき出しているようです。マネックス証券の岡元兵八郎氏が面白いデータを公表しておりました。
S&P500が52週高値圏1%内で推移する局面での利下げは1995年以降9回あり、そのうち2回がグリーンスパン議長時代、残る7回はパウエル議長の下で発生しております。
特筆すべきはこの9回すべてで1年後のS&P500はプラスリターンとなっております。その上昇幅は7.33%から23.61%と幅広いものの、平均すると14.86%の達しております。
そして今回の利下げは景気減速への緊急対応ではなく、予防的かつ正常化的な性格を帯びており、今回の局面は歴史的に見ても強気相場と相性の良いタイプの利下げと言えると示しております。
52週高値圏での利下げ後の株高は100%との結果は心強いですね。稼ぐ力に秀でている企業が牽引する米国市場は、今後も調整を入れつつも世界をリードする上昇相場が期待できます。
東京市場も劣らず強い展開が今後も続くと思われますが、少々市場参加者が減っている状況で、アルゴリズム取引の影響は普段以上に響くようです。相場の先行きを決定するものではありませんが、思わぬ乱高下には注意したいところであります。
昨日も申し上げましたが、損益通算、見切り売りも既に出ているようですが、例年になく押し目買い勢力も旺盛です。押し目買いスタンスで臨みたいところであります。
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