先週の米国市場は消費者物価指数(CPI)の発表を機に、パウエル議長の口から利上げのペースダウンの発言が出て市場は好感しましたが、週末には雇用統計の強めの数字が発表され、今度は市場に冷や水を浴びせました。
雇用統計の内容は市場予想20万人増のところ26万3000人増ですから、相変わらず雇用に関してはひっ迫状態が続いているようです。
この数値を受けて、未だ米国市場は売り屋が闊歩しておりますので、インフレは高止まりでFRBによる大幅利上げは続くとの論評も数多く見られますが、市場は発表後すぐさま反応し、ダウは300ドル強下げて引けにかけては小幅高、NASDAQも200ポイントほど売られた後大きく戻しております。
この様子を見ると現状のインフレファイターとしてのFRBの金融政策は、リセッションをもたらすものではなく、ソフトランディングが可能であることを物知りな相場は示唆しているように思われます。
さて、騰落レシオでは過熱感があると申し上げました東京市場ですが3日間で20ポイント以上冷やされ、いい感じになってまいりましたね、今週が買い場のようです。
一昨日の日経新聞から、ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが、円建て社債を発行し1150億円を調達したそうです。バークシャーは2019年に初めて円建て債を発行してから1年に1回程度起債しており、今年は1月の起債に続き2度目で既に1兆円を調達しました。
凄い額ですね、東京市場がこれから一段と効率がいいと筆者が言うよりも断然説得力のあるバフェット氏の行動です!
年末から来年の東京市場の大きなヒントがここに隠されておりますぞ。
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