直近の米国市場はモノのインフレは完全にピークアウトがコンセンサスとなり長期金利も下落傾向、失業者も増え始めている状況などから、利上げのデメリットである景気後退は危惧され始めております。
そこに消費者信頼感指数は大きく上昇したこと、新規住宅に関する指数も予想を上回ったことで、22日には大きく反発しました。以前は経済が上向くいいニュースは悪材料、現在は逆に好材料、相場とは天邪鬼であると感じます。
東京市場は昨日の戻りの悪さを見ても、黒田ショック未だ収まらずといったところですが、0.25%を0.5%に拡大したことで、早速海外ファンドが売り仕掛けらしい動きをしてまいりました。
0.25%に張り付いていた長期金利は、いきなり0.48%まで上昇しました。これを見て国内でもまたぞろ煽り筋が騒ぎ始め、1992年のジョージ・ソロス氏のポンド売りに敗れたイングランド銀行の例から、日本の国債は暴落するなどと騒ぐ輩も出て来る始末です。
日本銀行には為替への許容度は十分ありますし、資金的なバッファー(余裕)も十分ありますのでイングランド銀行とは条件が全く違いますので、投機筋も本気で日銀とは喧嘩しません。恐らく日銀の本気度を試しに来ているのであって、本気であればそれに乗じて儲けようとしているだけです。
今後の東京市場は連日申し上げておりますが、内需、成長、小型、ここに円高メリットを加えておきます。緩和姿勢は変わらずとも日銀の政策が2016年以来の微修正ですから、来年はマイルドに円高は進むものと思われます。
上記の4点を踏まえ個別銘柄を選別することに変わりはありません。
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