昨日当欄で目先もよし、来年を見据えて仕込むもよしと申し上げましたところ、ある個人投資家の方から「こんなに乱高下する相場環境で、来年を見据えての仕込みなんてできないよ」とのご意見をいただきました。
現象面のみを見てそう思われる投資家の方もおられると思いますので、少々意見を言わせていただきますと、好材料を有する銘柄の目先の値動きを追うのと先を見据えて仕込むというのはタイミングが全く異なります。
デイトレ的に動いている投資家の中には全くファンダメンタルズを無視してテクニカルのみで投資している方もおられますが、そこには賛同しません。目先でもある程度安定的に動く銘柄には、業績であったり、新技術であったり、手掛かりとなるそれなりの材料があり、そこに資金が向かっております。
また来年を見据えるということは、大きなマクロ要因を咀嚼し、その方向で動くと思われる世界的なテーマ株であったり、国策銘柄であったり、そこに更に個としての材料、業績等の手がかりから徹底的に押し目買いで臨む戦略です。
来年以降はNISA枠の拡大から、個人金融資産が今年以上に株式市場に流入することも期待できます。東京市場の個人投資家の投資環境は良くなってまいりますので、先を見て投資なんてできないなどということは全くありませんし、逆に資産拡大のチャンスであります。
クリスマス休暇で市場参加者も多少減りますし、年末の税金対策売りもあると思いますので乱高下は仕方ありませんが、そこは情報と胆力を持って、内需、成長、小型、を基準に銘柄選定をしていただければと存じます。
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