米国市場ではインフレの行方、景気後退懸念と金融政策は相変わらず難しい舵取りを求められております。ダウは健闘していてもNASDAQの動きは要人の発言を含めてマクロ要因にやたらと反応しているようです。
しかもここへ来て景気判断のバロメーターである原油価格が急落しており、既にロシアのウクライナ侵攻前の水準を大きく下回ってまいりました。中国のロックダウンの影響から需要が落ちているからだろうとの指摘が聞かれますが、コモディティの専門家から言わせる米国の事情に他ならないそうです。
所謂、世界の中心は紛れもなく強い経済を持つ米国です。原油安は方向感のない今の米国経済を映しているようですが、FRBはインフレを抑えつつ景気にも配慮した金融政策が順次遂行されるものと思われ、来週のFOMC、消費者物価指数(CPI)発表辺りからぼんやりと見えて来るのではないでしょうか。
またしばらく膠着状態のウクライナ情勢でも新しい動きを模索しているようで、戦況が思うように進まないプーチン大統領が再び戦術核について言及すると、習近平国家主席が核の使用には猛反対をしたとか…、毎年恒例のプーチン大統領による国内の記者を交えての会合が中止になったりとか、更に、水面下で米国とロシアの高官級の接触があったという情報も流れているようで、再び慌しくなってまいりました。平和への何かの進展があることを祈りたいです。
東京市場は無事SQも通過しいよいよ年末相場ですが、見切り発車が既にあちらこちらで出ております。昨日取り上げた「サスメド」がストップ高となりましたが、さてお次の番は…?アクセルを踏みましょう!
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