米国での銀行の破綻から始まった金融不安は欧州まで飛び火し、リーマンショック以来の破綻規模に市場は怯えましたが、3週間の時間を経て落ち着きを取り戻して来ております。
今回の銀行破綻は検査対象外の資産規模2500万ドル以下の金融機関ですが、それでも特殊なケースであり、先週のFRB金融監督担当のバー副議長は議会での公聴会で「ずさんな管理の見本」と断罪しており、今後は検査体制がより厳しくなり、正常化されることを市場は好感しております。
先週末で3月相場が終わりましたが、米国市場の月足は三指数(ダウ、S&P500、NASDAQ)ともに陽線で引けてきており、特にNASDAQの強さが目立ち東京市場の底堅さに通ずるものがあります。
東京市場も米国の金融危機を乗り越え、先週末は配当落ち分を埋め2万8000円台で引けて来ており、年初来高値近辺に接近して来ております。
当欄でも指摘しておりますが、2万6000円から2万8000円のレンジを金融危機の中でも底堅く維持し、いち早くレンジ抜けにトライして来ているところを見ると、意外と早い時期に3万円の声は聞けそうです。
物色対象もPBR1倍割れ企業に対する東証の改善要請から、該当する企業が買われておりますが、4月以降は本予算がスタートすることにより更に広がりを見せて来そうであります。
アノマリーからは4月は外国人投資家の買い越し月、更にGPIFのポジション調整の終了(信託銀行の売り)、そして岸田内閣の支持率の回復も支援材料です。物知りな相場は更なる高みを見ているように思えますが…。
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