米国の決算発表から遅れること、今週から日本でも本格的決算発表が始まります。更に今週は植田日銀新総裁の下で初めてとなる日銀政策決定会合が27、28日の日程で行われます。
また米国でも日本のゴールデンウィークの谷間にはFOMCが控えており、日米ともにミクロ、マクロでのビッグイベントが続きますので、なかなかポジションを取り辛い期間に入ります。
昨日も日経平均ベースでは小動きで、TOPIX、グロースも指数としては地味な展開であり、プライム市場の売買代金は2兆500億円と薄商いでありました。
日銀政策決定会合では、植田新総裁は金融緩和効果を見極めるための時間が必要との認識で、既に黒田路線の踏襲を事前に公表しておりますが、市場ではイールドカーブコントロールの微調整の観測も根強くありますので結果が出るまでは様子見か…。
米国ではこれまで強弱入り乱れたまだら模様の指標が並びましたが、急激な連続利上げが金融市場を相当疲弊させていることから、今回のFOMCで0.25%の利上げで打ち止めの可能性もかなり高い確率であると思われます。
不透明要因が目白押しですから、じゃあ売られるかというと下値も限定的であると思われ、ここがこれまでの東京市場と違うところであり、4月以降の外国人投資家の莫大な買い越し動向を見ても明らかです。
現状では東証、金融庁による資本コスト改革要請は、出遅れていた東京市場の高値奪還を可能にするカンフル剤であります。様子見が若干続きますが薄商いに売り無しでよろしいかと存じます。
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