米国の金融機関、シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行、シルバーゲート・キャピタルの破綻は預金流出という取り付け騒ぎを起こしましたが、銀行側としては大幅な損金を出しても投資した資産を売って対応し、更にその資産売却が金利の急落を招きました。
金利上昇にレバレッジを賭けていたヘッジファンドは更なる対応を求められ、急激な損金手当てのための持ち株売却に動きました。9週かけて3兆8000億円買った日本株を、僅か1週間で2兆4000億円売っているところをみると、その尋常でない様が窺えます。
しかしながら、そんな嵐に見舞われた米国市場ですが、3月終わってみれば三指数(ダウ、S&P500、NASDAQ)ともに下髭を伸ばした陽線で引けております。破綻処理した銀行も、吸収された銀行も既に通常業務に戻っており、あまりにも急であったヘッジファンドの処理も迅速に進み、その辺りのスピード感はさすが米国との印象であります。
東京市場においては、損金手当ての外国人投資家の売りも一巡し、売り過ぎたものをこれから再び買い越してまいります。売られすぎ、割安銘柄には既にその手が出ており、昨日もまずは先物から動いた市場ですが、各論個別銘柄の動きは格段に素晴らしいものでありました。
先週末発表された、FRBが最も重要視する2月のPCEデフレーターは市場予想を下回り前月比0.3%(市場予想0.4%)の上昇で、1月の0.5%から鈍化したことから、物色対象は更に広がり長期金利の低下と合わせグロース株が更に台頭して来そうです。
NASDAQの強さは東京市場の強さ!個人投資家にとってはチャンス到来であります。
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