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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

単純なPBR1倍割れは投資尺度のあらず。

  

 さすがに直近市場関係者のコメントは調整やむなしの見方が大半を占めて来ております。昨日の騰落レシオは146と過熱を表す水準とされる120を大きく上回り、昨年7月の143以来の過熱状態であります。

 

 従って、総論での調整は有りかと思われますが、核論の個別銘柄は適時押し目買いで問題はないかと存じます。同じようなことが米国市場でも起こっており、株価も高原状態で何時大きな調整が入ってもおかしくないのですが、株価はというと粘り腰であります。

 

 これまでの斑なマクロ指標を織り込み、利上げの悪影響から新たな金融機関の破綻への懸念も未だ燻り続ける中で、あまり期待されていなかったミクロの決算発表が、現状までは予想以上に健闘しております。

 

 ファクトアセットの集計で、S&P500の採用企業で2割程度が決算発表を終え、76%が予想を上回る1株利益を計上しており、過去10年平均の73%をも上回っております。

 

 東京市場でも足元決算発表が始まっておりますが、米国同様意外と良好な数字となるのではないでしょうか。ただ日本人の特性として先の見通しを控えめに出す「ガイダンスリスク」には注意が必要かと思われますが、今回は東証の強い要請がありますので今までとは違う展開が予想されます。

 

 今回の株主資本コストを重視した東証の改革はプライム、スタンダード上場3200銘柄から始まっておりますので、まずはここに照準を合わせることが妥当です。昨日も上昇率30傑でプライム、スタンダード銘柄が半数以上を占めております。

 

 東証によるグロース市場改革第二弾は今年中に着手されますが、オーソドックスに行くのであれば、まずがプライム、スタンダード市場から銘柄選別することをお勧めいたします。海外マネーの投資尺度は確実に株主価値を上げられる企業の選別であり、単純にPBR1倍割れを無作為に買ってはダメですよ。

 

 

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