昨日申し上げたそばから調整モードとなり、弊社でも朝から個人投資家の方から「2万6000円台半ばか?」とのご意見が数件寄せられました。朝のモーニングサテライトの威力は凄いと感じ、筆者も見ておりましたが、調整値のその水準にはあまり同意できませんでした。
シティーグループの坂上亮太氏の見解ですが、要因には景気は既にピークアウトしているのではないかということと、金融機関破綻後のFRBによる流動性供給のピークアウトにより株式市場は調整色を強めるというものです。
いずれもデータとしては正しいものを列挙されており、投資家の方が慌てるのも理解できますが、データはいかに咀嚼して実践に役立てるかが勝負どころであります。報告されるデータが常に正しい方向性を示してくれれば苦労はなく、であればFRBがこんなにも混迷を極めないと思われます。
指標も常に相場に対し、強気になったり弱気になったりと時にして気ままに動きますので、そこで見て行くのが正直な相場はどちらを向いているかが焦点と考えます。ひところ申し上げました通り、東京市場は2万6000円台から2万8000円台の長いレンジをブレイクしつつあります。
これは3月の高値から米金融機関の破綻の中でも、レンジの2万6000円を覗かずに、僅か1カ月で高値を更新したことからも明らかであると思われます。従って目先の調整を入れながらも大きなトレンドは上方向であり、総論調整、各論押し目買いスタンスに変わりありません。
昨日の騰落レシオが1日で18ポイント改善し128となりましたが、各テクニカル指標を駆使し分析してももう少し冷やしたいところであります。
しかし各論個別銘柄はトレンドを崩さず静かに押し目買い敢行であります。ご質問があれば何なりとお問い合わせください。
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