昨日の東京市場は米国市場の下げを受けて、一日通して安く推移しました。米国では2月の製造業受注が2カ月連続でマイナスとなり、同じく2月の雇用動態調査(JOLTS)の求人件数が市場予想以上に減ったことから景気後退懸念が台頭しております。
今まではこの手の指標はバッドニュースが市場にとってはグッドニュースとなりましたが、既に長期金利はピーク時から1%弱下がっていることから金融機関の経営状態も含め景気後退に比重が移っているようです。
益々FRBの金融政策は難しいと思われますが、雇用統計のビッグイベント前ですから致し方なしですね。
こちらも昨日は9割の銘柄が下げましたが、騰落レシオも高原状態を続けており、調整のきっかけを待っていた状態ゆえタイミング的には丁度はまった感が窺えます。
このような日々乱高下が伴いますと、目先の上げ下げで利益を狙おうとデイトレ、或いは時間トレードで利益を狙おうとの目先筋が台頭します。また、メディア(新聞等)に取り上げられる銘柄もそのような個人投資家の求めに即しトレンド重視の銘柄を取り上げます。
注意しなければいかないのはトレンドが崩れた時の対応です。某新聞では月に一度専門家と言われる人たちが3銘柄ほど推奨しその成果を争う企画があります。我々の同業も寄稿しておりますが撤収のルールが示されておりません。
トレンド重視はどうしても高値圏の銘柄に焦点を当てます。高値圏の銘柄に参入する場合は、思惑通りにいかなかったときの撤収ルールを持って参入しないととんでもないやられに繋がります。ご注意を。
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