米国では直近のマクロの指標を総合的に判断すると、やはり緩やかにインフレは減速して行くものと思われ、粘っこく過熱感がなかなか後退しなかった雇用も徐々に減速、今後はバイデン大統領の移民政策にも期待値が持たれ、株式市場はゴルディロックスの様相かと思われます。
企業業績でも「エヌビディア」に代表されるAI半導体関連は未だ成長の始まりとも取られ、「エヌビディア」の目標株価は200ドルまで上がっております。時価総額トップとなった「エヌビディア」はS&P500の40%ぐらいを1社で動かしており、偏り過ぎとの意見もあるようですが、成長のある所に資金が向かうのは当たり前のことです。
GDPの7割を占める個人消費に関しては、富裕層の消費が一層賢くなっているようですが、消費傾向に対する米国企業の対応はすこぶる臨機応変に動いているようで、これも好ましいことと思われます。
かたや日本ではインバウンド消費が相変わらず好調ですが、今までの爆買い的展開から、こちらも変わりつつあるようで、高級品がすこぶる好調に売れる時代ではなくなり、売る側も賢い対応が求められそうです。
昨日の東京市場では米国市場が休場のため、一層方向感がなく一時300円強下落しましたが、引けには62円高と押し目買いから高く引けました。全体感では昨日の引けに戻したことは手掛かり材料がない中でも東京市場の下値の強さを計れ、意味のある1日であったと心得ます。
半導体株が戻せば日経平均は戻しますが、それよりも1日通して各個別銘柄の奮闘ぶりが目立ちました。
日経平均が売られると、個別銘柄も多少引っ張られて下落しますが、これで駄目だなどと考えていたら個別銘柄を責める意味がありません。付和雷同せず胆力をもって挑んでいただきたいところであります。
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