昨日、東京市場にてレンジ抜けが意外と早いのではないかとの憶測をお伝えしましたが、その矢先の日経平均の急騰に少々困惑しております。論点は申し上げました通り第一四半期の数字の漏れ具合としましたが…。
下落していた「エヌビディア」の上昇効果であり、半導体(SOX)指数の上昇と合わせNASDAQ、S&P500の反発から東京市場でも半導体株を中心に日経平均、TOPIX、更にグロース市場共々三連騰となり、結構な幅での上昇となりました。
為替も160円を再び覗く円安が進む中で介入警戒感も指摘されており、「エヌビディア」の上昇以外は現状ではここまで上昇する材料は見当たりませんが、申し上げました通り7月以降の東京市場を先取りしているのかもしれません。
昨日の500円高の半分以上を「ディスコ」「アドバンテスト」「東京エレクトロン」の3銘柄で牽引していることと、同じ半導体株でも優劣が出ているところを合わせて見れば先物に買いが入っていることが窺われます。
ただ、単なる先物主導ではなく、プライム、スタンダード、グロース市場、満遍なく買いの手が出ていたようで、日経平均を先導した3銘柄以外はあまり偏りを感じませんでした。
ミンカブの解説でも、昨日の急騰劇に何でも理由を付けたがる人間の悪い癖で、理由など存在しない可能性も高くこうした相場の波紋はAIアルゴリズム売買が作り出していると結論付けております。理由や解釈も含めAIがメディアを操る時代近づいているか、もしくは既に訪れている証かと…。
値嵩株が動くと実に迫力がありますので、低位株でしっかりした上昇トレンドをもってしても力強さを感じず乗り換えたくなる心理は分かりますが、値嵩株、低位株の括りではありませんで、全て個別銘柄です。付和雷同せず臨みたいところであります。
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