材料難の米国市場ではありますが、今週はコンファレスボード消費者信頼感指数、更の最も注目の5月のPCEデフレーターが発表されます。コアPCE価格指数が前回の前年比2.8%上昇から2.6%に鈍化が見込まれていることから、再び早期利下げ論の台頭が期待されます。
米国市場は「エヌビディア」一強の流れが続いておりますゆえ、直近の「エヌビディア」の下げは、どうしてもNASDAQ、S&P500の軟調な展開へと繋がります。PCEデフレーターが思惑通りの展開となれば再び長期金利の低下が予想され、「エヌビディア」中心のテック株が幅を利かすものと思われます。
東京市場では上場企業の政策保有株の放出が続いておりますが、そこに目を付けて来ているのが海外マネーを中心としたアクティビストであります。
先日「ソフトバンクグループ」に物言う株主として有名なエリオットマネジメントが姿を現し、数々の株主還元を要求しているようです。
東証の姿勢も今までとは一転し、物言う株主の提案を買収防衛策のような持ち合いで防ぐことをよしとしません。親子上場にもその状態を継続する理由の開示を求めるようになっており、上場企業にとっては戦々恐々であります。
このようなアクティブファンドの日本株に対する高姿勢を映して、続々と資金の積み増しが行われております。単純に外国人投資家の、日本株の毎月の売買動向では計り知れない個別銘柄に対する姿勢であり、ある日突然貴方様の持ち株に現れて来る可能性もございます。
さて直近下げそうで下げない東京市場ですが、昨日も軟調な始まりから引けにかけては押し目買いが入りしっかり引けて来ており、7月の声が聞こえるとそろそろ第一四半期の数字が漏れてまいり、その辺りが発射台となるか…。
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