今週は日米ともに中央銀行の当面の金融政策が決まる週ですが、政策金利は据え置きで今回はノーサプライズのようで、更に気になるのはやはりトランプ関税ですが、こちらも目先吠える材料は出尽くしと思われ4月の発効までは市場インパクトとしてはトーンダウンでしょう。
傍ら再び慌しくなってきたのは中東情勢です。大義名分を並べてイスラエルは再びガザを空爆し、更にヒズボラの攻撃にまで拡大し1月の停戦が有形無実化となり、軌を一にしてか今度はアメリカがイランの支援する武装組織フーシ派を攻撃しております。
ロシア、ウクライナの戦争もトランプ大統領の停戦案どころかプーチン大統領の戦略に嵌り、成果をアピールするものの周りでは冷ややかなジャッジを下されております。
関税も出しては引っ込め、有事にも2枚舌、3枚舌の使い分けで変わり身の早さ、そのわりには実績のアピールだけは大袈裟に見せるところは、覇権国家のトップと何ら変わりないように思われます。
早期終結を宣言していた停戦交渉については、やっては見たものの相当奥深く難しいと悟ったというのが現状ではないでしょうか。関税については4月実際に発効されて返り血の大きさに気付くのも時間の問題かと思われます。
こんな状況下で米国市場も全く方向感は掴めず、期待された「エヌビディア」ジェンスン・ファンCEOの年次開発者会議で発表したAI半導体ブラックウェルの上位機種ブラックウェル・ウルトラ、更にその後継機種ベラ・ルービン、ファインマンにも市場インパクトは全くありませんでした。
かたや東京市場は値嵩株の寄与が大きい日経平均こそ思わしくありませんが、一昨日申し上げました通りバフェット効果の恩恵か、バリュー株中心にTOPIXが一時年初来高値を更新しました。個別銘柄中心に値下がり銘柄よりも値上がり銘柄が倍以上という状況ですので、お手持ち銘柄も焦ってバタバタ動こうとせず、腰を据えて順番を待っていただいてはと…。
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