米国経済は一時の好調さが剥落しているようです。雇用統計を中心に労働市場を表す指標は減速を示すものが目立ち、更にISNの景況指数も製造業、非製造業ともに予想を下回る状況であります。
金融政策も経済指標の発表後、サンフランシスコ連銀デイリー総裁を始め、これから各連銀理事の発言が示されますので、9月利下げに対する温度が測れるのではないでしょうか。
更に波乱要因としてのトランプ大統領は、半導体、医薬品への関税に言及しており、税率も250%と途方もない水準を示唆したことも個人消費への懸念を生んでおります。
それでも米国市場は大崩れすることもなく高値圏で推移しており、医薬品に関税がかかることも念頭に入れながらも米国ファイザー製薬は、業績の上方修正を発表するなど個別企業の健闘が目立ちます。
マクロ要因は波乱含みではありますが、米国企業の突破力、稼ぐ力は凄いものがあります。常に高みへの開発投資を怠らず利益に結び付けて行くところはベンチャースピリッツが健在であることを物語っているようです。
長いデフレに苦しんだ日本企業はどうしても稼いだ利益を貯め込みたがりますが、インフレの時代を迎え、更には東証のガバナンス改革への本気度から、殆どの経営者が意識を変えて来ております。
過去に例のないぐらいのアクティビストが日本に来襲している現状は、日本企業の変化に対する期待であり、個人投資家にとっても過去に例のないチャンスと思われます。
目先の業績のブレは何処でもありますが、各企業の経営計画を十分精査していただくと如何に将来ビジョンが重要であるか如実に理解できます。目先の多少の減益でも経営プランが明確に成長を志向していれば、株価の上昇トレンドは変わりません。
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