ジャクソンホール後の米国の次の注目材料は今週のエヌビディアの決算ですが、直近の台湾TSMCの決算などから想定されるものは、引き続き良好なものになると思われます。8月高値更新後持ち合いを上放れ出来るかどうか、好材料でも現状バリュエーションの高い米国株がどう織り込むかも難しい判断かと思われます。
エヌビディアの決算は、単なる半導体企業の業績発表にとどまらず、グローバル市場、特にAI関連銘柄やテックセクター全体のセンチメントに大きな影響を与えるイベントです。日本市場への波及も十分に考えられます。
決算の中でも特に、「次期ガイダンス(見通し)」が重要です。売上や利益よりも、今後の需要見通しが市場の方向性を左右します。生成AIやデータセンター向けGPUの需要が強いと示されれば、日本企業の設備投資関連にもポジティブな連想が働きます。
既に決算発表を終えている東京市場の半導体銘柄は、調整モードに入っているようなので再点火の可能性もあるかと思われます。
米国で利下げの見通しが強くなってまいりましたが、さて日銀はどうでしょうか。利上げ観測は根強く長期金利が急上昇、新発10年国債利回りは1.62%と2008年以来の高水準に達しています。
背景には財政懸念と需給悪化から国債の入札結果が弱く、買い手不足が利回り上昇を招いています。日銀は直近の会合で金利据え置き、無担保コール翌日物金利は0.5%程度で維持しておりますが、植田総裁は「引き上げていく方針に変更はない」と述べており、地ならしは続いています。
しかし、供給制約や輸入価格上昇が原因のインフレには、利上げは需要を冷やすだけで、根本的な解決にはなりません。企業のコスト増に対して賃金が追いつかない状況では、利上げはむしろ景気後退リスクであり、財政政策との連携が不十分なまま金融引き締めを行うと、国債市場の混乱や信用不安を招くリスクもあります。正常化を急ぐには、現状ではリスクが高いと思いますが…。
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