先週末の米国市場では、収益構造が読めない懸念からオラクルが悪役となっておりましたが、ハイテク銘柄への資金回帰からAI関連銘柄が軒並み息を吹き返し、オラクルの株も下値からの反発となりました。
今週の米国市場は、ファンドマネジャーが各所でクリスマス休暇となり商いが薄くなりますが、アルゴリズムによる自動売買システムは動き続けますので、買い板が薄い中で予想外の乱高下も想定されますので注意したいところであります。
東京市場も外国人投資家が手薄となりますので条件は一緒ですが、こちらは先週末に利上げを実施し政策金利を0.75%としましたが、想定された円高とはならず逆に157円台までの円安が進んでおります。
昨年7月の利上げの時とは真逆な円安、株高、金利高となりました。株式市場も既に早いうちから0.25%の利上げは織り込んでいたことから、注目は植田日銀総裁の会見に耳目が集まっておりました。
植田総裁の会見は昨年7月の利上げのトラウマがあるのか、ハト派的な言い回しが多く見られ、政策金利の下限なる言葉も出て来ておりました。
概ね現状での市場コンセンサスが中立金利は1%と思われ、今の水準からは既に残り0.25%しかありません。そこに言及したことで市場の織り込みはあまり後がない、円安、株高、金利高に反応したのではないでしょうか。
為替を含め各市場指数は急激な動きとなっており、当局も神経を尖らせているようで、25日の植田総裁の講演が控えますが、思惑に反し円安が進んでいることからも、ここでの講演内容は大注目です。
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