500円、600円の上げ下げがあり、「よう乱高下するわ」などと言っていたら、先週末は1200円の急落、週が明けての昨日は700円ほどの上昇と、正にジェットコースター相場である。
このジェットコースターを毎日乗りこなそうと思われるデイトレーダーならいざ知らず、腰を据えての投資をお考えであれば、シートベルトをしっかり締めて、にわかに巷で高まる弱気論には乗らない方がよろしいかと存じます。
昨今話題になる日銀による買いスタンスにも微妙な変化がうかがえる中で1200円幅の下げは少々きつかったと思われますが、月末の機関投資家によるポジション調整も多く含まれておりました。
注目の米国長期金利も先週一時1.61%に乗せましたが、昨日は既に1.4%台の急落です。先日も申し上げた通り、景気回復が現実となる米国の金利が緩やかに上がるのは当然で、そのトレンドに拍車をかけたのが目先トレーダーとオプション取引で、その後の急落も含め一連の動きは相場の自浄作用でしょう。
金余りも手伝い、とかく相場と名の付くものはやたらと振幅が大きいのが特徴ですが、賢い個人投資家におかれましては、ふるい落とされないよう、ご注意いただきたいと存じます。
さて今週は注目の雇用統計であります。FRBは現在この雇用に重点を置いて政策運営しております。パウエル議長は完全雇用を実現するまで金融緩和の手は緩めないと宣言しており、イエレン財務長官も「現状900万人余りが、現在も失業中である」と危機感を隠しません。
早々にこの状況で緩和マネーが株式市場から他へ行くことも考えづらいですし、東京市場でもMRFに吹き溜まった14兆円(過去最高額)の待機資金はこの押し目を逃がさないのではないでしょうか。
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