3月末を迎えて、相変わらず機関投資家のポジション調整の動きが続いております。今回は日経225のETF買いを突然止めるとの日銀の政策変更というおまけ付きでありますから、市場インパクトは大きかったと思われます。
筆者の後輩であり国内大手のファンドマネジャーも、先週から忙しく銘柄の入れ替え、というか売却といった方が正しいと思いますが、例年の3月末にない様相で、手元銘柄の調整を慌ただしく行っており悲鳴を上げておりました。
彼曰く、「日銀の政策変更はいつか来ることであり仕方ないとしても、何も3月前にやることないのに…」と愚痴を漏らしておりました。このファンドマネジャー氏は任されている資金が200億円ぐらいで、勿論チームで運用しておりますが、その彼と昨日引け後しばし談笑する時間が取れまして、興味深い話も聞けました。
無論、彼らも守秘義務からどんな銘柄をどれだけ買っているなどということは口が裂けても教えてくれませんが、筆者が当欄で書いたことと同じことを申しておりました。要は、同じ値嵩株でも今後各銘柄の個々の実力が試され、日柄整理を終えれば新たに仕込みたい銘柄は既にチェックしていると、加えて調整著しい東証マザーズに注目しているとのことであります。
そういえば東証マザーズは昨年10月の高値から、小回り3ヵ月の調整を既に二回りしており、信用の期日向かいの動きも期待され、4、5月の季節的要因、更に来期の業績変化率の大きさを考えればため込む場面ではないかと申しておりました。
個別の銘柄は挙げなくとも、筆者の知り合いの中でも屈指のファンドマネジャー氏の見解です。是非参考にしていただき、日柄調整明けを待つ東証マザーズの、来期の業績変化率の高い銘柄を今のうちに仕込むのもよろしいかと存じます。
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