昨日の東京市場は米国三市場の一服を受けて軟調に推移しましたが、相変わらずTOPIX優位の展開でありこちらは辛うじてプラスを維持しております。
米国経済は成熟社会であり、GDPの7割を個人消費が占めております。その指数にかかわる2月の小売売上高が前月比3%減とエコノミスト予想の中央値(0.5%減)より落ち込みが大きかったため、市場は敏感に反応したものと思われますが、この時期は米国全土に記録的大寒波が襲来し、テキサス州では暖房による電力不足から大停電まで起こっております。
ただ個人消費に関しては、既にバイデン政権は1.9兆ドル(200兆円)の追加経済対策を可決しており、3回目の個人給付金15万円が控えております。恐らく時を待たずした、需要は今後数か月にわたり加速するものと思われます。
また、同時に発表された2月の米国鉱工業生産指数も前月比3.1%の低下と、昨年4月以来のマイナス幅であり、同エコノミスト予想の0.2%上昇からは大きく予想外の下振れとなりましたが、こちらは自動車生産の8.3%低下が響き、寒波の影響に加え世界的な半導体不足が大きかったようです。
ただこちらも3月に入り暖かくなってくれば生産活動も戻ってきますし、サプライチェーンの問題である半導体不足も、台湾、韓国の主要半導体製造各社は急速な増産体制を敷いておりますので、大事には至らないでしょう。
結局これら経済指標の下振れも、株式市場にとっては目先の過熱感を冷やすいいガス抜きとなったのではないでしょうか。ただ東京市場は目先3月末を控えて、未だ持ち高調整の渦中にありますので、銘柄によっては機関投資家の組み換えなども手伝い、若干の波乱もあるかもしれません。
ただ仮に波乱があれば、まさしく天与の買い場であります。指をくわえて眺めている事の無いよう今から銘柄を絞り込んでおいてください。逃すと、またしばらくチャンスは来ませんよ!
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