日銀の政策変更により凄まじいばかりの売り玉が、先月あたりまで相場を牽引していた値嵩株に出ております。特にファストリに対する調整売りは連日売買代金が1、2位を争う形で出ており、如何に日銀のETF買いを当て込んで、機関投資家が単純に組み入れていたか如実に表れております。
単純と申し上げたのは、然したる銘柄研究も行わずとも、組み込んでおけば日銀が買ってくれるわけですから楽なもので、ある意味単純であります。個人投資家には普通に手の出る金額ではありませんからあまり縁がないと思いますが、その分個人投資家は必死に個別銘柄を研究、発掘して戦っている訳です。
日銀の買い入れに胡坐をかいてとまでは言いませんが、3カ月かけて上げたものが3週間で元の鞘ですから、機関投資家も対応に苦慮していることも頷けます。ただ、その傍ら明らかに個別銘柄にはいい風が吹いて来ており、個人投資家にとってはむしろ悪い相場展開ではなく、弊社のお客様も機を見て敏にパフォーマンスを上げております。
昨日、筆者の同級生であり、バリバリの敏腕デイトレーダーである友人と話す機会がありましたが、彼曰く、「近頃は素人の俄かデイトレーダーがやたらと食い散らかすからやり辛くてしょうがない」と、買い出動銘柄の6割ぐらいは損切り、残りの4割で利益を伸ばし、トータルでは大きく儲けているとのことです。
彼のようにフットワークが軽く、決断も早いトレーダーは上手く泳いで行けますが、どうも大半のデイトレーダーはパフォーマンスに苦しんでいるようで、俄かの方々もこの世界の厳しさを痛感しているのではないでしょうか。
筆者の友人のように腕に自信があればそれもよろしいのですが、?が付くようなら、もう少し俯瞰しての銘柄選択をおすすめいたします。現在のような潤沢なキャッシュと業績回復が鮮明な時期は、銘柄選別にルールを持って(これが重要ですが)参入し、ある程度のスパンで取り組めば、意外な値幅が取れますぞ!
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。いることも、