昨日の東京市場は直近の相場の流れを反映し、現状日経平均よりも優位であるTOPIXが高値を更新しました。長期金利の上昇に対する過渡な警戒感が薄れて、景気敏感株の循環物色が始まっております。
こうなって来ると、今まで値嵩株優位の展開の中で、全く蚊帳の外であった銘柄に触手が伸びてきます。従来の重厚長大型産業と揶揄される「日本製鉄」「日本郵船」の活躍もしかりです。
しかもタイミング良く刺激材料も出てというパターンで、長い相場経験をお持ちの個人投資家であれば、これが相場に機微であると理解できるものと思われます。
金利上昇には良い金利上昇と悪い金利上昇がありますが、今回の金利上昇は国際商品市況の景気に先行する銅価格やニッケル価格が上昇していることから、世界的景気回復を伴う良い金利上昇と捉えられており、今後は製造業を始めとする景気敏感株の構成比率が高い日本株は、相当恩恵を受けるものと思われます。
また為替の面でも。米国実質金利の上昇でドル買いが進んでおり、傍ら円安は日本の輸出企業の業績を押上げます。
現状は買われすぎの調整を強いられている輸出関連銘柄も、先行き再び見直し買いが入ると予想され、日本株はグロース株、バリュー株の好循環物色となり、近年稀に見る強い相場が展開されるものと思われます。
うかうかしてられませんよ。「今年儲けなくて何時儲けるのか!?」です。
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