ここのところ何かと騒がれる米国長期金利、目先の波乱要因という物はだいたい安心しきったところで起きて来るのが常で、今回も昨年8月に0.5%で底入れした長期金利は静かに上昇しておりましたが、ここ数日で急騰し1.6%台まで上昇しました。
長期金利の上昇はそれだけ先行きの景気回復が見えてきて起こるものであり、あながち悪いことでもありません。しかもイエレン財務長官、パウエルFRB議長というマーケットフレンドリーな最強タッグの二人の下、確率の低い悪いシナリオは急激なインフレと合わせて急激な悪い金利上昇であります。
何でもバランスでありますが、現状の長短金利差の拡大ぐらいであれば金融機関の収益改善に繋がりますし、仮にそれ以上に進めばFRBは短期も長期もQEにより采配でき、事実上のイールドカーブコントロールをしておりますので、仮に悪い金利上昇が起きてもQEで食い止められます。
現在のところ労働参加率の改善も足踏みしており、イエレン財務長官、パウエルFRB議長の目指す所の完全雇用までにはまだまだ時間を要すると思われ、供給力不足になる状況でもありません。
そう考えると、ここで急速にワクチン効果の期待値が高まり、接種も急速に進み、米国経済の回復が予想以上にスピードアップするのではないかとの感覚による、今までの低金利からの一時的上振れと思われます。
昨日も申し上げましたが、「いきなり出てきて、びっくりして織り込んだらおしまい」のパターンではないでしょうか。
ただこの一波乱が個人投資家にとっては朗報となり、ビッグチャンスとなりました。グロース株からバリュー株へのシフトは、世界の運用資金が先物から放れ選球眼を持って個別銘柄を仕込みますので値幅が狙えます。これから化ける銘柄が量産されると思われます。
値幅取りの国策銘柄を用意いたしております。
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