機関投資家のポジション調整もだいたい一巡してきたかと思われます。その代表銘柄のファーストリテイリングもあっという間に26週線までの、強烈な調整を入れ目先は一段落といったところでしょう。
追随する値嵩株も、日銀の政策変更に絡む売り玉は一通り消化したものと思われます。無論、底入れV字回復とは参りませんが、これからは適当な日柄整理を入れた後、同じ値嵩株でも各銘柄の個々の実力が試される時間帯に入ります。
同じ値嵩株の中にも、日柄整理を終えれば新たに仕込みたいと思われる、今を時めく半導体関連の素晴らしい銘柄もありますが、玉石混合とまではいかなくとも、日銀のおかげでここまで来ることができましたという銘柄も見られます。
機関投資家の立場に立てば、今までの中心銘柄のユニクロを展開するファストリも、レシオでは見れば50倍に買われ、配当利回りだって僅か0.5%に満たないような株であり、しかも今後の成長性がどの程度かを考えたら、ここから組み入れるかは甚だ疑問であります。
しばらく日銀のおかげで日経225の一部の銘柄に偏っていた相場展開ですが、既に個別銘柄に資金が移動しており、個人投資家にとっても黄金銘柄の発掘に余念がない時間帯に入ってまいります。
また、空前の金余りも全く変わらず、機関投資家の運用資金の増え方も尋常ではありません。世界最大の運用資金を誇るブラックロックはここ1年半で600兆円の資金を800兆円に増やしております。
更に、今時の上場企業は株主からROE(株主資本利益率)の向上を求められます。不景気と言われながらも大企業の内部留保は475兆円あり、ROEを上げるために設備投資ないしは投資の選択肢しかなく、いずれを選択しても株高要因に変わりありません。しつこい様ですがこの相場、緩んだところは買っといてくださいね!
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