昨日の大発会は久々の発会陽線であり、米国市場のダウ、S&P500の高値更新を映し朝方から終始強調展開で推移、昨年のようなザラ場垂れることもなく510円高は、発会としては4年ぶりの上昇であります。
為替の方でも昨年末の円安水準を超えて、5年ぶりの115円82銭まで進み、輸出関連の大型株に買いの手が回りました。半導体に留まらず、自動車株にも纏まった買いが入り、売買代金も2兆7500億円まで伸ばしました。
テクニカル的にも月足ベースで昨年11月から12月陽線、更に今年は上放れての始値は今年の相場を暗示しているように思われます。アナリスト予想は3万2000円から3000円が掲げられておりますが、一年を通して早い時期に届くかと存じます。
その傍ら、個人投資家の戦場でもある東証マザーズを中心とした小型株市場は指数としては活況ですとは言い難く、昨年来の整理進行中と受け取れます。ただ、これらの市場は指数では計れない面があり、昨日もストップ高銘柄が8銘柄出ており、東証マザーズが2銘柄、JASDAQ、東証2部が3銘柄ずつであります。
指数に捉われずに昨年12月から現在に至るまで、全市場で50%以上値上がりしている銘柄を探すと、東証マザーズで5銘柄、JASDAQで5銘柄、東証2部で2銘柄、東証1部では1銘柄のみです。各メディアによる株式市場の報道は日経平均が、東証マザーズが、と指数のみの大雑把な報道で、中身にはほとんど言及がありません。
個人投資家の税金対策などの売りなども重なった小型株市場を尻目に、あたかも大型輸出株以外株じゃないみたいな解説も目にしますが、このような事実があることも把握しておいてください。
さて、新型コロナ感染者が日本でもジワリ増えておりますが、先行する欧米先進国では特別な行動制限がかかっておりません。恐らく最初にオミクロン株が見つかった南アフリカでは既にピークアウト感が台頭していることと、重症化リスク、死亡リスクがかなり少ないことからです。
その辺りを織り込む昨日の大陽線は、今年の日本株の行方を示唆しており、積極的に仕込むところと存じます。「物知りな相場に逆らうな!」であります。
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