令和4年の東京市場も、一昨日幸先の良いスタートを切りました。大発会が高いのは4年ぶりで、為替の円安も5年ぶり、何か久しぶりにこれからの1年にワクワクしますが、大発会が高いとその年の上昇確率は実に70%、しかも大発会510円高は史上4番目の高水準であり、寅年特有の乱高下が伴う紆余曲折はあるでしょうが、例年以上に期待が高まります。
今年も再三指摘されている通りテーマ株物色はさかんでしょう。ESG、カーボンゼロ、半導体は言い尽くされておりますが、今一つ分かりにくい「メタバース」について、これも大きな市場規模となりますので触れておきたいと思います。
「メタバース」の語源は、「Meta」(超越した)を意味する単語と「Universe」(世界、宇宙)を意味する単語の造語で、まだ定義は定まっておりませんが、仮想空間と考えてよろしいかと存じます。
インターネット上に「アバター」と呼ばれる分身を置き、多数のアバターが集まり仮想世界を形成するものと考えるとよろしいでしょう。インターネットにアクセスして、そのアバターが対戦したり、あるいは共同で物作りをしたり、ゲームを楽しむ人であれば任天堂の「あつまれどうぶつの森」が代表例ですが、更にゲームの領域を超えて経済活動や社会の形成が可能という、インターネット上で作られた三次元の仮想空間です。
コロナ禍で対面のコミュニケーションが難しい中で、メタバースを利用すれば、アバターを使ったオンラインゲームの他に、バーチャルオフィスやWeb会議、音楽イベントなどを行うことも可能です。
分かり辛いですが、株式市場はまだよくわからない段階から、その成長性を織り込んで行きます。2000年のインターネットの黎明期からITバブルが始まりましたが、同じようにこの「メタバース」、今年化けてくる可能性は大いに期待できるのではないでしょうか。
ブルームバーグの試算では2020年時点でメタバースの市場規模は4800憶ドル(55兆円)で、2024年には7800憶ドルまで急成長するとの見通しを明らかにしております。
市場にヒントはいくらでも転がっているようです。
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