半導体が出回り始めていることから、目先は半導体を作る方から半導体を使う方に資金シフトと申し上げ、半導体値嵩株から「トヨタ自動車」を筆頭にバリュー株が相場の中心になってまいりました。
その一方で注目していた東証マザーズを中心にした小型株市場は未だ頼りないですね。昨日もJASDAQ、東証マザーズの指数は安値で引けて来ており、一昨日までのマザーズ三連騰も一変し、昨日は確実に乗り換え対象となっていたようです。
「郷に入っては郷に従え」の通り、相場は常に柔軟に捉えてください。昨日も日経平均よりもTOPIX優位の展開は変りません。米国でもインフレが懸念されていることから昨年までのグロース株優位から、低PER、低PBRのバリュー株志向が強くなっております。
「安川電機」がいち早く決算発表をしましたが、決して悪くない内容ですがバリュエーションからするとPER32倍ですから、バリュー株優位の中ではちょっと割高と捉えられ、既に昨日姿を消してしまいました。
このバリュエーションは押さえておいた方がよろしいかと存じます。同じ半導体でも「ローツェ」や「スクリーン」は昨日高値を取っておりバリュエーションからすると割安です。昨日も申し上げましたが、今後ますます半導体は必要とされ、半導体SOX指数も依然高止まりであります。
経済成長を支えるのも産業のコメと言われるこの半導体であり、脱炭素、EV、DX、技術革新にはすべて絡んでまいります。従って、昨年買われたから今年はお休みなどと決め付けることはありませんが、現状はバリュー株、オールドエコノミーに風が吹いており、商社株、金融株、鉄鋼株など代表的なもので、個別でもそれらしき銘柄が動いて来ております。
相場の世界「朝令暮改」は当たり前です。拘らずに柔軟に臨んでください。
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