大発会の重要な変化を見逃さずと申し上げ、売買代金上位2銘柄にスポットを当て解説いたしました。半導体不足で大相場を出している「レーザーテック」と半導体不足で生産調整を強いられた「トヨタ自動車」、昨年とは打って変わっての逆転劇としましたが、その後の動きは象徴的であります。
勿論、半導体が足り始めているとしても、今後数兆個と言われる需要は変りません。昨年の中心銘柄「レーザーテック」「東京エレクトロン」などがこのまま消えるわけでもなく、目先の不足感が和らいだことでの日柄調整程度であると思われます。
また、タイミング悪く米国長期金利の上昇からグロース株が売られ、バリュー株にスポットが当たったことも手伝っていると思われます。
東京市場にとっては「トヨタ自動車」などのバリュー株物色は、その裾野の広さから値嵩株優位の展開に比べて、個人投資家にとっても決して悪くない展開と思われますし、日経平均に比べてTOPIXが優位の展開を見ても物色の変化は明らかなようです。
さて、かたや散々悪役を演じてきた東証マザーズですが、小さな変化が見て取れます。昨日の日経平均が一時400円安まで売られたところでも先週の安値を切らず、引けでは若干ではありますがプラス圏で引けて来ております。
2000億円ほどあった売買代金が1200億円ほどまでに減少、売り物も途切れてきているように思われます。テクニカル的にもこれでもか、と言わんばかりの綺麗な三段下げを演じ、そろそろ条件が揃いつつあるところと存じます。
良いも悪いも関係なく売りたたかれたこの市場が底入れすると、個人投資家の口座状況も改善して来るので、俄然面白くなってまいります。弊社でも1部中堅のバリュー株、更に東証マザーズではこの下げに対して俄然強かった材料株に注目しております。
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