昨日の東京市場は朝方から日経平均、TOPIXが売り込まれる中で、JASDAQ、東証マザーズは押し目買いから健闘しておりました。日経平均がザラ場300円がた売り込まれてもプラス圏を維持し、先駆して下落していた市場にはまとまった買いも見られました。
日経平均の一日の動きを見ていると、米国市場の夜間取引に右へ倣えであり、300円安から戻ることプラスに転じる場面でも、先駆けて米国夜間取引が戻っており、再度売り込まれると日経平均も引けにかけてまたマイナス圏に沈むという、まさに全く独自色の無い市場と化しております。
まあ、ここまで米国依存型であれば、米国市場が底入れから反転すればこちらも同じく上昇に転じるわけですから、それはそれでよしとドライに考えてまいればよろしいかと存じます。
その米国市場の底入れですが、本日、日本時間早朝に発表となったFOMCの結果があく抜けのキッカケとなるかと思われておりましたが、パウエルFRB議長の会見で利上げのタイミング、幅、引き締めペース、バランスシートの縮小のタイミングなどについての発信内容は今一つ腑に落ちませんでした。従って米国株はザラ場乱高下、内容は予想の範囲でサプライズはないのですが発言の仕方で市場はいろいろ勘繰り、今回ややタカ派に捉えられたようです。落ち着く時間帯がもう少し必要かと思われます。
また、最近になって急速に危機感が台頭してきたウクライナ問題は、ここへ来て外交筋が活発に動いており、フランスのマクロン大統領とプーチン大統領の会談が予定され、バイデン大統領があくまでも中立な立場として、譲歩案を今週中にロシア側に提示します、振り上げた拳の落としどころがやや見えてきております。
更に米国での決算発表はテスラ、インテル、アップルなど巨大IT企業が控えておりますが、昨日マイクロソフトが先駆けて素晴らしい決算を出しております。米国市場も感染拡大を含め波乱要因が重なり、1月相場は全くの良いところなしでしたが、材料出尽くしから転換点は近いかと思われます。「節分天井、彼岸底」とは行かず、今年は「節分底」と捉えてよろしいかと存じます。
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