昨日の東京市場は、米国の反発に比べて控えめな反発との声が聞こえましたが、一昨日の続落はそれなりに直近の安値を割らずに米国以上の健闘を示しておりましたので、あえて悲観するレベルではありません。
また、昨日は日経平均の反発以上に東証マザーズ指数の反発が良かったようですが、こちらも手掛かり材料難の中であえて話題探しにしか聞こえません。
ただ、各個別銘柄では結構な値幅の押し目を入れましたが、それなりに節目では押し目買いも入っており、その後の反発はするもののいまだ上値での売り物に抑えられますが下値も限定的であり、しばらくはレンジ内での動きで推移するものと思われます。
また今日明日、日銀政策決定会合がありますが、いつもはあまり変化が見られず緩和姿勢の継続を唱えるだけですが、今回はここまで円安が進んでおりますので新しい切り口があるか、岸田総理はどうも安倍政権の遺産のような金融緩和を現状快く思っていないようなので、その辺りも今回は注意して見なくてはと思われます。
ただ日本よりも市場の関心ごとは米国金利でありますが、この行方が現在の過度の円安の行方にも加担していることから、来週3、4日のFOMC、更に個人的には一番注視しているのが11日の消費者物価指数(CPI)であります。
減速気味のコア指数の推移も気になりますが、130ドルから90ドル台まで下落した原油価格が指数にどう反映されて来るか、これによっては今まで売られてきたグロース株の一斉蜂起に繋がる可能性もございます。
個人投資家にとっては日経平均ベースよりも、グロース株の復活が望まれるところであります。まだしばらくはつまらない相場展開かと思われますが、こんな地合いもありか、というぐらいの余裕をもって見てまいりたいと存じます。
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