このところ東京市場の底堅さが静かな話題でありますが、昨日の日経平均は一時400円を超える上昇を見せましたが、引けは232円高と続伸となりましたが、少々詰まりました。今週はザラ場での安値探りから、引けにかけての押し目買いで下落を戻す展開からすると、昨日は逆のパターンですが上々の値運びであると思われます。
先週一週間も週初は安く始まりましたが、週後半にかけての締まり方を見ると、米国市場を上回る展開であり、今週の動きを重ねても決算シーズンに向けて頼もしささえ感じる相場であります。
外国人投資家の買いが入り始めておりますが、一つの側面としては今の円安の状況で買っているということは、近い将来どこかでこの円安がピークアウトして来る、すなわち米国のインフレのピークアウトが近づいていると察する投資家が多いことも意味しているのではないでしょうか。
無論ある一面にしか過ぎません。為替だけで外国人投資家が買って来ている訳ではありませんが、彼らは貪欲に一石二鳥も三鳥も狙って来るのが常ですので、大いにありうることであります。
最近盛んに悪い円安が騒がれますが、昨日は円安メリット株のトヨタを筆頭に自動車株が買われていたのは外国人投資家が活発に動いている証のようです。ただ、個人投資家にとってはあまり面白くない相場展開と思われる方も多いようであり、未だマクロ要因主導でありますのでもう少し時間を見ていただければと存じます。
来週から決算発表が始まり、連休を挟んで5月の第三週まで続きますが、その間注目の米国4月の消費者物価指数(CPI)が重なりますので、その辺りからミクロを狙える個人投資家好みの相場になるのではないでしょうか。取り越し苦労にマクロ要因ばかり心配しないでせっせと種蒔きです。
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