一昨日米国の消費者物価指数(CPI)の伸び率が発表され、8.5%と事前予想の範囲に留まるものの40年ぶりの高い数値でしたが、それでもネガティブ・サプライズとはならず目先は材料出尽くしとなりました。
内容は報道の通りロシア・ウクライナの問題から、エネルギー、ガソリン、更に食品が指数を牽引しましたが、コア指数の前月比の伸び率は前の月の0.5%から0.3%に減速し、中古車の価格も2カ月連続の下落となり、インフレピークアウトの兆しも感じられる内容でありました。
また同日発表されたドイツZEW(欧州経済研究センター)が発表した景気の先行きに対する期待指数は市場予想を上回り、前月から多少改善、またインフレ期待も一時高騰した原油、天然ガスの落ち着きから低下し、景気後退懸念はあるものの改善傾向を示しました。
アフターコロナから、物の値段のインフレ圧力からサービス価格のインフレに関心は移っているようですが、これも時間とともにバランスが執られてくるものと思われます。
株式市場は半年、1年先を織り込んでまいりますので、米国ダウはこの数値は織り込み済みの展開ですが、未だマクロ要因が主流ゆえ、インデックス中心にザラ場でも上下の激しい展開となっておりますが、決算発表が始まりますと個別銘柄に焦点が当てられて、もう少し分かり易いトレンドが出てくと思います。
東京市場も変わらずグロース市場がいいですね。昨日も日経平均、TOPIXは割り込んだ25日線すら回復しませんでしたが、マザーズ指数は一切25日線を割らずに反発しております。
目を凝らすとこの市場には、明確な上昇トレンドを頑なに壊さずマクロ要因に左右されずに、手掛かり材料を内包し上昇している銘柄が結構たくさんあります。昨日も申し上げましたパラダイムシフトの変革期の特徴です。
これから化ける銘柄が出てまいりますぞ。
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