筆者の友人であり株式関係の物書きとして、多少世間でも知る人ぞ知る人材である某氏(名前は伏せます)とたまたま話をしました。よく市況解説などでネットニュースなどにも投稿しているようですが、ここ1、2ヶ月書くことがないが無理して書いていると少々愚痴っぽく話をしておりました。
現状多少は変ってきておりますが、これまでウクライナ情勢と米国の金融政策の不透明さから、先物中心の乱高下でアルゴリズム取引ばかりで、個別銘柄の個性も継続性に難ありの状況でありました。
そんな状況でも読者はほとんどが個人投資家であり、常に銘柄を求められる訳ですが、あまりオーソドックスな銘柄は好まれません。従っていろいろ調査しながらも玄人はだしの銘柄も出しますが、哀しいかなそれがなかなか思惑通りとは行かず曲がってしまいます。
編集者からは「なるべく個人投資家好みの銘柄を複数出してください」と注文が付くので、休むも相場の時期でも出さざるを得ない。個人投資家の強みは機関投資家のように常に運用を迫られるわけではなく、様子見もできることです。相場の世界「泣く子と地合いには勝てない」と申しますが、まさにそんな展開が続いておりましたが早晩潮目は変ってきたようです。
当欄でも早々に申し上げている通り、株式市場はウクライナ情勢の相当数を織り込み、米国の利上げも織り込み出直り始めております。大概の急落後の相場がそうであるように、先物中心の大量の空売りの買い戻しで主力株が戻りますが、主力株一巡後の物色対象は広がりってまいります。
先週も物色対象の広がりで中小型株が買われてきていることは、市場でリスクを取る資金が動き始めていることと思われます。世界で起こる様々な事象が悪い方向へ向くと考えればきりがありませんが、これまで蚊帳の外であった好業績銘柄の蜂起が始まっているようで、懐疑の中で育ち始めているものと存じます。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。