昨日の東京市場は日経平均こそ続伸となったものの、一昨日健闘したグロース市場は終始調整モードとなりました。キャッチボールですね。ただ、プライム市場だから、グロース市場だからとの色分けではなく再三申し上げている通り、底入れした東京市場はインデックス離れから物色対象の広がりは明らかです。
米国高で始まれば、すかさず先物が反応し日経平均が走りますが、以前の225値嵩株優位の展開に留まらず、勿論それだけの要因ではありませんが、大分内容も豊富とあり、一昨日の米国安からはグロース市場が先行するなど、レパートリーが増えてきております。
決算発表は現状2月期の数字が出ておりますが、今までマクロ要因に振らされての一喜一憂が横行しておりましたので、ミクロの発表の詳細を吟味する前に、発表後の僅かな時間の株価推移だけで判断し売買を誤ってしまうケースも見られます。
何時もいの一番で決算発表を行う「安川電機」ですが、予想以上の好決算も、寄り高引け安の株価展開に落胆し、その日のうちに売却したという話を伺いました。寄り付きの高値はその後2日で全値戻しであります。
マクロ要因のみの株価乱高下に慣らされてしまってか、今日の明日の株価のみで判断される投資家の方が多いことは残念でありますが、それでもせっかくマクロ要因以外のミクロの好材料が出て来たのであれば、値動きだけでなく決算の本質をもう少し掘り下げてもよろしいかと存じます。
今回の有事は日本の大きな弱点が露呈しましたが、明らかに政府も危機意識を共有し始めております。株式市場は既にこのパラダイムシフトの大転換を先取りし、物色資金は明らかに弱点を補う国策銘柄に移動しております。
今回このパラダイムシフトの転換期に東証の市場区分刷新が重なっております。こんなタイムリーな材料が重なることは過去にもそうありません。大出世株は出現する土壌は揃いました。因みに、外人投資家は東京市場で3月末から大幅買い越しに転換して来ております。
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