中国が南太平洋の島国ソロモン諸島と安全保障協定を結びました。これはソロモン諸島が他国からの脅威に遭遇した場合、中国軍が助けますよとの約束で、仮に他国の脅威ではなく、クーデターなど国内での混乱にも中国軍が治安維持に協力しますとの内容です。
小さな記事の扱いでありながら、内容は今注目の地政学上大きな意味を持つ事象であり、特に中国による南シナ海での海洋進出を懸念する、米国、オーストラリア、ニュージーランドなどは神経を尖らせております。
勿論、覇権国家の安全保障協定など全く信用できませんが、そういえば中国はウクライナとも安保協定を結んでおり、その内容はウクライナが核保有国などからの脅威に遭った場合、中国の核をもって対応し協力しますという内容ですが、今回のロシアによる侵攻はこの協定に触れていないのでしょうか。
全くいい加減な国です。2月24日にロシアが進行した前日の23日に、実は中国によるウクライナに対する広範囲のサイバー攻撃が行われていたことが発覚しました。これもFAKEだと言い張るんでしょうが、今回のソロモンの一件は日本にとっても足元太平洋でのことです。米豪などよりも率先して警笛を鳴らすべきであると思いますが…。
ただ、神経質な世界の運用資金はこのような覇権国家の足元を見極め始めておるようです。ロシアのような蛮行は今後も同じ覇権国家である中国でもあり得ることで、如何に大きな中国市場とて資本市場のルール無視では本末転倒であり既に静かに資金流出は始まっております。
戦地に近い欧州、利上げは始まってもペースが掴みづらい米国、常に投資先の選択を迫られる運用資金には、消去法で日本が良い位置にいると思いませんか。
昨日東証の市場区分が刷新されスタートしました。識者の先生方に言わせるとあまり評判は良くないようですが、運用の現場ではスター株の吟味が既に始まっております。システムが変われば必ずそれに則したスター株が生まれます。
そしてこのシステム変更による株価動向は今日明日のテーマではなく、2025年1月まで続きます。視点を個別の材料株に移しましょう。
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