一昨日、投票即日開票の参議院選挙は予想以上の投票率となり、更に想定以上の与党の圧勝となりましたが、安倍元総理大臣の銃撃事件が大きく影響したことは間違いないと思われます。
自民党、公明党ともに固定票はそれなりに読めるのですが、最近の選挙では無党派層の票の割合が大きく、固定票だけでは読めないのが特徴で、特に若年層がどれだけ投票所に足を運ぶかで結果が大きく変わってまいります。
今回安倍元総理に対する蛮行は、SNSを見ていても若者層が「安倍さん可哀そう」、の類の投稿が目立ち、「選挙に行こう」のムードが高まったのは明らかです。皮肉にも安倍元総理の悲劇が、安倍元総理の目指したものを実現したわけであり、念願であった憲法改正にも大きく道を開きました。
昨日も与党圧勝に株式市場は好感し、メディアも安倍首相の過去の功績を伝えるものは非常に多かったと思われますし、史上最長の政権を記録した名宰相であったことは間違いないようです。
安倍元総理のおかげとまでは言いませんが、結果として岸田政権はこれから政策実行がし易い黄金の3年を迎えるわけで、世界でもこれだけ政治が安定する国は他になく、今後外国人投資家の評価は必然的に高まるものと思われます。
選挙戦も各候補者はみんな揃って、安倍元総理の意思を受け継ぐとハッキリと申しておりました。 選挙結果が出揃った後、維新の松井代表が「これはアベノミクスの継承」と釘を指しておりましたが、言ったことは実行が必須です。
安倍元総理は今回の政府の骨太方針でも、基礎的財政収支(プライマリーバランス)の目標年次を設けないよう働きかけ、防衛費も5年以内にGDP比2%を通しました。
岸田総理におかれましては、この骨太方針通りに政策を効率よく実行していただき、先進国で唯一コロナ前を回復していない日本経済が成長軌道に乗るまでは、決して緊縮の文字は持ち出さないようにお願い申し上げます。
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