昨日のKDDIによる通信障害は、市場にとって取り敢えずは然程大きな悪材料にはなりませんでした。先週金曜日に売られた分をほとんど戻しておりましたので、株式市場としては難を逃れた形であります。
社会としては土曜日、日曜日からコンビニ決済、宅急便の手配、イベントなど多方面に大迷惑を引き起こし、無論弊社でもお客様との連絡に支障を来しましたが、全くお粗末な話であります。
こういう問題が起きると、お役人は事故を起こした張本人を叱責しますが、ついこの間の北海道知床の遊覧船事故と重ねて見えてしまいます。あの事故を起こした遊覧船会社の怠慢さは責められるべきですが、事故後明らかになる検査体制の曖昧さはまさしく国土交通省の怠慢であると思います。
今回のKDDIによる通信障害も総務省の通信行政、監督責任に問題はないのか、今後大いに注目であると思われます。それにしても先進国であるはずの日本で、何でこんなお粗末な事故が起こるのか非常に疑問です。
お粗末の延長線で話は変りますが、例えば今話題のエネルギー問題もそうです。ロシアによるウクライナ侵攻が起こって、資源価格が上昇し、日本は西側のロシア制裁に加わった時点で、今回のサハリン2の暴挙は十分予想できたはずです。
更に、この暴挙前から原発再稼働が語られるようになっておりましたが、ついこの間福島原発事故の国の責任を認めないという判決が最高裁から出ております。これでは稼働する地方自治体、電力会社は二の足を踏んでしまいます。
全ては選挙前に波風を立てたくないという、コスイ考えによるものではないかとうがった見方をしてしまいます。まあそれでもいいですから、選挙が終わったら待ったなしで対応しないと、日本は二流国、三流国に転がり落ちます。
本日は相場から離れて鬱憤を書かせていただきました。悪しからずお許しいただければと存じます。
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