一昨日、米国市場ではアルファベット(グーグル)の減益決算、マイクロソフトの計画未達、更に個人消費のウォルマートの下方修正、ショッピファイの従業員1000人削減など、決算内容は決していい数字ではありませんでしたが、現在に至るまで相当整理していたことから、全体の大掛かりな売りには発展せず、三指数ともに1%台の下落でありました。
0.75%の利上げが決定されれば今度は4%の急騰する辺りは、米国市場も既にマクロの要因から相当売られており、やはりミクロの決算発表にそう神経質にならなくてもよろしいかと思います。
しかしながら、今回の決算を見る限り、主力IT企業にとって為替のドル高が重しとなっているようで、世界でドル一強となっている現状は許容範囲の域を超えているようです。為替の変動はいくつもの複合要因が絡んでおりますが、このまま人員削減の波が横に広がると、インフレとは別の意味でバイデン大統領にとっての支持率低下が更に懸念されます。
それでも、昨日も東京市場は引き続き健闘しております。騰落レシオも少し下落して過熱感も緩和されましたが、最近の市場の中心的物色銘柄は独自の材料を持ち、自らの波動を形成しているものが多く、騰落レシオの過熱過程で調整を入れ、緩和の時期には逆に上値を追うパターンが常態化しております。
直近では常に申しておりますが、この個別物色の流れは個人投資家にとっては相場の全体感とは裏腹に、利益を上げやすい相場展開であることは間違いありません。銘柄によって利益に差が出るのはいつの世も同じですが、今ほどその選別力が試される時期もないかと存じます。
8月には臨時国会が招集されますが、流動化する国際情勢、国内では「骨太方針」、国策に絡む市場が好感しそうな材料も飛び出しそうな気配も…。「国策に売り無し」!静かに動く値幅取り資金。機を見て敏に、この国策銘柄を仕込んでまいります。
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