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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

米消費者物価指数は想定内も未だ晴れず、材料株の一本釣りで!

  

 米国の消費者物価指数(CPI)が発表され、事前予想8.8%のところ予想通り強めの9.1%となりましたが、市場では然程サプライズとはなりませんでした。発表を受けて最初に長期金利が3.05%まで上昇すると、株式市場も一時470ドル安ぐらいまで売られましたが、長期金利が再び2.9%台に落ち着くと、株価も安いながらも戻して引けております。

 

 9.1%の中身は原油価格が半分を占め、次いで食品、住宅と続きますが、足元の原油を含めコモディティ価格の下落は全く反映されておりませんので、それを差し引いて判断しないといけない訳ですが、FRBは過去の苦い経験から出ている数字から判断しますので、次のFOMCでも強めのタカ派的利上げが待っていると思われます。

 

 マクロの悪材料を相当数織り込み、テクニカル的にも三段下げが終わった米国市場ですが、現状のコモディティ価格がCPIに反映されるまで3万ドル近辺を底に、もうしばらく方向感は出ないでしょう。

 

 また、米国市場はこれから決算発表が本格化してまいりますが、空売り残高は史上最高の水準で推移しております。決算も悪くて更に下落する方に賭けてのことだと思いますがどうでしょうか…。

 

 東京市場も7月の投資主体別売買動向が発表されましたが、参院選投票日前の外国人投資家は4300億円の買い越しでしたが、事前予想が与党勝利の報道が多かったことで、政治の安定に繋がるとして週末に向けて買い越し額を伸ばしたようです。

 

 ただそこに予想外の安倍元総理の銃撃事件が起きてしまい、与党による衆参両院過半数確保も、あまり買いの背を押す形にはなっておりません。外国人投資家は、最大派閥である安倍派の今後の纏まり方、更に岸田総理の「骨太方針」のブレない推進力を計りたいのではないでしょうか。

 

 日米ともに全体の本格反騰にはもう少し時間がかかりそうです。従って、主役は材料株の一本釣りです。こんなモヤモヤ感漂う市場でも強い銘柄には行き場のない資金が集まります。個人投資家としては日経平均主導の展開よりも逆に値幅妙味があります。腕の見せ所ですよ。尚、銘柄等ご相談、お問い合わせは大歓迎です。

 

 

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