東京市場は一昨日の自民党大勝による上昇も、米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、個別の材料株以外身動きが取れず、一昨日の上昇分を一日で吐き出す大幅安に、レンジ抜けの相場にはもう少し時間が必要かとの思いであります。
イライラからか、ここへ来てよくカラ売りのご相談を受けます。勿論、銘柄によりますが、ここから売り仕掛けする発想で相場を俯瞰しても、マクロでは弱気の材料ばかり伝わりますが、既に株価は底入れしており、ミクロの材料からあちこちで個別株が値を飛ばす現状ではとてもお勧めできません。
「悪材料ばかりで株価が低迷、買いの材料が全くなかったら買ってみろ」の相場格言がありますが、相場巧者は常に大衆の逆の発想を持ちます。総じてこれだけ底値でのレンジを形成している状態も、マクロとミクロの材料を見極めしっかり押し目買いで立ち回っております。
さて、題目で安倍元総理の存在感とし、昨日もその功績のほんの一端に触れましたが、そのせいか葬儀の様子なども昨今の有名人の逝去の中でも特別のように思います。筆者の後輩のファンドマネジャーが増上寺での葬儀に、ご焼香に向かったので筆者もと思いましたが、「もう入れませんよ、目茶目茶人が多くて受付終了です」との連絡…。
海外要人の弔電もほとんどの主要国から届いているようですし、米国務長官ブリンケン氏は早速弔問に訪れ、トランプ前大統領は合同葬に参加を検討しているようです。
そういえば国連安保理でも全15か国の首脳が安倍元総理に対し黙祷をささげておりましたし、葬儀の取材も海外メディアも含め30、40社来ていたそうです。
更に、一般の人も北海道、九州など日本全国から弔問に駆けつけております。若い芸能人などの逝去には弔問にも若い人が多いですし、昭和の有名人にはそれなりの年齢の人が多いのですが、安倍元総理の場合同年代の我々はもとより、中学、高校生まで弔問に来られている光景には驚きです。
改めて、安倍元総理のご冥福をお祈り申し上げますとともに、岸田総理におかれましては総理の言葉通り、反れることなく安倍元総理の意思を恙無く実行していただくことを切に望みます。
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