米国市場ではインフレファイターの顔を持つFRBが、景気をも犠牲にするかの利上げをしておりましたが、ここへ来てどうも市場が望む方向に静かに進んでいるようです。
財のインフレが既にピークアウトを示すものの、遅れること賃金インフレが少々厄介でした。もともとここまでインフレが進んでしまったのも、もとはと言えばFRBの判断ミスでありますので、拙速な利上げに動いたことも理解できますが、ようやく視界が開けて来たようです。
それにしても相場とは正直なのか天邪鬼なのか…?と痛感させられます。米国市場もここに至るまで、どれだけ悲観論が台頭していたことか、どれだけの専門家が弱気を唱えていたことか、今現在でも悲観論、懐疑論は主流であります。
ファンドマネジャーは常に理路整然と説明責任が求められますので、データに基づけばFRB同様迷いが生ずるのは当然であり、そこに「正直な相場は…」、では通用しませんので致し方ないかと存じます。まさに理外に理です。
東京市場も昨日は大商いで、当欄でも指摘した通り物色対象は広がって来ております。昨日はプライム市場が1.70%、スタンダード市場が0.98%、グロース市場が2.64%の上昇し、値上がり上位30傑にはプライム市場は3銘柄(ユーザーローカル、ブラス、ブレインパッド)で、すべて小型株です。
申し上げた通り、よく新興市場でも活躍し大量保有報告書にも5%ルールで顔を出す欧州系の運用資金も動いて来ており益々裾野が広がっております。
市場全体は押し目待ちに押し目なしの様相ですが、買えていない人の如何に多いことか、小泉郵政解散後もアベノミクスも株高は1年から2年続きました。今回はまだ2カ月です。30年間慣れ親しんだデフレ頭を、海外マネー目線のインフレ頭に変えてみましょう!景色と儲けが変わります。
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