日米ともにビッグイベント通過により、手掛かり材料難から方向感ははっきりしない展開ですが、現在の東京市場は必ずどこかに物色対象が存在し、押し目と言っても底堅い展開が続きます。
昨日も米国市場休場で朝方は300円ほど下落して再びいい押し目かと思われましたが、142円台の円安から早々に押し目買いが入り、引けにかけては下落分を戻しております。また、昨日も一日通して小型株の値動きに分がありましたが、先週から出ている物色対象の変化には変わりないようです。
為替では昨年のように、悪い円安との騒ぎもあまり起こっておりませんが、さりとて米国の長期金利も膠着状態で、日米金利差からはここからの円安も限定的かと思われ、更に物色対象は広がると思われます。
ただ、10週連騰した日経平均は、外国人投資家のアノマリーを含め3、4週間の調整が入ってもいいかと存じます。相場格言にも「八手十手は相場の転機」と申します。値ごろでどの程度の幅かは甚だ疑問ですが、良好な循環物色の波が出ておりますので、迷うことなく個別銘柄で勝負できると思います。
差し当たり、米国でインフレ収束の始まりが見えましたので、注意すべきは7月の日銀政策決定会合かと存じます。金融引き締めではなく正常化の影はちらつき始めているようです。
日本では欧米のような金融引き締めはまだ遠い未来ですが、現在の金融緩和路線の正常化の入り口、イールドカーブコントロールの撤廃の可能性はあると思われます。
しかしながら、それでも物色対象を変えて個別銘柄は買われて来ると思われ、撤廃が見えれば日本がデフレを克服する証左であり、明らかにその後の東京市場は更に買いであります。
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