FOMCでは、事前予想90%以上の確率で利上げスキップの見通し通り、11会合ぶりの政策金利据え置きとなりました。据え置き決定、パウエル議長の会見から、予想外の年内2回の追加利上げが示されると株式市場は微妙に反応する展開となりました。
しかしながら、乱高下はしたものの終わってみればダウだけが安く、NASDAQ、S&P500は続伸し5日連騰となり、ダウの下落も医療保険ユナイテッドヘルス・グループ1銘柄だけで207ドルダウを押し下げておりましたので、この特殊要因を除けば概ねFOMCの内容を既に織り込んだ市場は堅調と思われます。
パウエル議長の発言は根強いインフレへの警戒を示す傍ら、金融機関への影響など引き締め効果が強くなりすぎないようバランスをとっていたようです。
三指数ともに強調展開となった背景には、FRBの行きすぎる警戒感に対する疑いを市場は抱いていると思われ、方向性が見えないと言われていた米国市場も、既に懐疑の中で育ち始めているのかもしれません。
さすがの東京市場も寄り付き近辺こそもたついておりましたが、141円台に入った円安を受けて直ちに上昇に転ずる辺りは、現在の東京市場のなせる業と言ったところであります。
先週の投資主体別売買動向が伝えられましたが、現物で個人投資家が5000億円弱売り越した傍ら、外国人投資家は1兆円弱の買い越しであり、11週連続買い越しとなり、その額は5兆5500億円と凄まじい数字であります。
現在死角が無いように見える東京市場ですが目先は日銀政策決定会合、しかしこれも大方の予想は変更なしで無事通過か…。更に16日に立憲民主党が内閣不信任案を提出するそうです。若干の自立調整もありかと…。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。