今週は中央銀行ウィークであり、明日明後日のFOMC、15日のECB理事会、更に15、16日は日銀政策決定会合と続きますので、各市場ともに大きなポジションは取り辛いかと思いますが、米国市場ではNASDAQの強気転換がS&P500へと波及し、決して悪い展開ではありません。
東京市場も昨日の動きは明らかに物色対象が広がりを見せて来ており、循環物色の良い展開であります。昨日朝一で当欄をご拝読していただいている投資家の方から「メジャーSQが終わってもあんたの言う小型株に来やせんぞ!」というお叱りのお電話をいただきました。
SQ当日の動きについて、欧米系の資金は大分SQ値で先物の利益を確定したようなのですが、そこに自国での運用に見切りをつけた中国系の投資家が、一挙に東京市場のETF買いに走ったようです。それが先週末の先物高に繋がりました。
そう説明させていただきましたが、SQ当日にも出ると思われた動きが、週明けにズレたぐらいに考えればよろしいかと存じます。米国市場でもASDAQ、S&P500に限らず直近ではラッセル2000の上昇が目立っており、東京市場も昨日の日経平均が0.52%のところ、東証マザーズは3.22%の上昇であり、日米ともに裾野が広がり始めているようです。
これだけ強い展開でも米国ではS&P500の空売りポジションは歴史に残る水準まで膨れ上がり、東京市場でも日経ダブルインバース(1357)の口数は10億口以上であり、日経レバ(1570)の貸借倍率は0.58倍で逆日歩5円、弱気筋が如何に多いことか…。
日米ともに中央銀行ウィークで波乱があると読んでいるのでしょうか。それでもこれだけ物色対象が広がると、多少のマクロの波乱にもどこかに資金の行く先は現れ、そう簡単には崩れないと存じます。
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