米国ではFOMCでの利上げスキップにあたり、理事の間でも相当意見の交錯があったようで、普段タカ派で知られるアトランタ連銀のボスティック総裁は、今回は政策金利の据え置きを指示しており、「一段の利上げを正当化するハードルは数か月前に比べて高くなっている」と語っております。
マーケットは独自にインフレに対してもピークアウトを織り込み、更に年内の利下げまで織り込もうとしており、傍らリセッションに対しても懐疑的になりつつあり、FRB議長の議会証言ではこのマーケットの楽観を鎮める意図の発言が目立っておりました。
ここ数か月のデータでは徐々に方向性が示されつつあると思いますが、7月のFOMCでの利上げ復活があるかがポイントかと存じます。
東京市場では、先週も外国人投資家の買い越し株数は現物で6414億円に上り牽引役となっておりますが、残念なことに個人投資家は2週連続の売り越しで1兆円ほどに上っており、逆日歩銘柄の多さ、日経ダブルインバースの買い残の多さからも明らかです。
昨日も310円安の下落でしたが、先駆した値嵩株は調整入りとなりましたが、変わって内需の建設株、金融株などに資金は向かっております。
中小型株も含めて、理想的な循環物色の輪が出来つつあります。昨日申し上げました通り、外国人投資家の資金も欧米系ファンドに加え、チャイナマネー、オイルマネーにも波及し、買い方の資金も多様となっております。
調整場面を待つのもよろしいですが、個別には個別の資金が動いております。目を付けたら押し目を素直の買い、を数回に分けて出動すればよろしいかと存じます。
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