東京市場は昨日も大幅続伸となり、メジャーSQ後の今週3日間で日経平均は1300円上昇しました。この相場に乗れている投資家も一回転後は押し目を待つところと思われ、更に専門家のアナリストなども一服場面を待つところというのが大方に見方のようです。
全体論はそうでも相場は手を変え品を変えの展開であり、先週までの商社株、半導体株から、新たに出遅れていた金融株、自動車株へと物色対象を広げ、売買代金も4兆7000億円と大商いであります。
こうなると、今週月曜日に遅ればせながら年初来高値を更新した東証マザーズを代表される中小型株は静かな展開でありましたが、中小型株も6月に入り動きが変わっております。循環物色の流れが出ている以上買いのタイミングを計りたいところであります。
米国市場も活発なショート筋の動きとMMFの待機資金に見ると強弱拮抗で、日経新聞によるとゴールドマン・サックスのデービット・コスティン氏はS&P500の目標を4000から4500とし、大型テック主導から物色対象が広がるキャッチアップを支持、景気後退確率も25%と大幅低下、今年もプラス成長を見込んでおり強気な見通しです。
かたや、モルガン・スタンレーのマイケル・ウィルソン氏は、弱気相場は終わっておらず金利上昇の悪影響はこれからが本番であり、銀行融資の絞り込みもこれから時間差で生ずる。個人消費を支える余剰貯蓄も今後細って来ると、極めて慎重であります。
両者ともに一理ある見解ですが、それだけ報告される指標もまだらに交錯しているということです。さてFOMC終了後もしばらくははっきりとはせず、ロング、ショート交錯の中で物知りな相場はどちらに向くのか…。
それよりも東京市場の強さが勝るでしょう。
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