昨日の東京市場は4日続落となり、日経平均、東証マザーズは25日線までの調整を入れました。確かに直近の節目まで調整が入りましたが、調整と言っても買い付けた資金は逃げているというよりも、物色対象を変えて滞留しているように思われます。
バルチック海運指数が底入れして、格付けが少々上がったといっても、いきなり川崎汽船を筆頭とした海運株が大商いで上昇するところを見ると、改めて物色意欲は旺盛かと思います。
昨日申し上げましたが、年金資金のリバランスの売りが2兆円ほど、ETFの分配金捻出の売りが1兆円ほど、これに対し3月決算企業の配当金が14兆円、その内6月に払われたのが半分強です。
その配当金が再投資に廻るので、買いの資金も更に豊富であります。個人投資家の評価損率も改善し、マネー・リザーブ・ファンド(MRF)の待機資金も歴史的な高水準です。
値幅調整が25日線で終わるのか、更にもう少し入るのかは明確に答えることは出来ませんが、昨日も続落3日目の下ひげを上手く仕込んだ強者個人投資家の逆張り玉が多数出ておりました。
更に騰落レシオでは6月に入り3回目の100ポイント割れが昨日であり、1回目が1日、2回目が8日であり、前回、前々回とも100ポイント割れ逆張り買いが功を奏しております。
さすがに見る人は見る所を押さえており、個人投資家の逞しさを感じます。今回も同じようになるか、目先は結果を見なければと思いますが、少々俯瞰すれば第1弾買い水準としてはよろしいかと存じます。
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